ソネット光プラス

98%の人が勘違い?ソネット光プラスをIPV6接続しても速くならない

こんにちは、たいぞうです。

光回線の契約にあたり重視されるのが回線速度。回線速度が不安定なら光回線を契約する意味はありません。ソネット光プラスを申込もうか検討している人、ソネット光プラスに乗り換えようか検討している人たちが気になるのも回線速度の安定度ではないでしょうか。

so-netサポート窓口で勤務していた時にお客様から

IPV6にすると回線速度が速くなるって聞いたけど申込める?

なんてお問い合わせをたびたび受けました。多くのユーザーが「v6プラス」や「IPV6」って言葉を一度は聞いたことあるようですが、詳しい内容まで把握している方はほとんど居ないと感じました。

今回はIPV6とは何か?またIPV6に申込むと回線速度が安定するのか?といった疑問を解消していきたいと思います。最後のまとめだけを読んでも分かるようにしているので、お時間の無い方はまとめだけでもご覧いただけると嬉しいです。

 

ソネット光プラスをIPV6通信をすると高速通信が可能になるのか?

IPV6通信をしても回線速度は速くなりません
えぇ!そうなの?

そもそもIPV6というのは通信プロトコルの話であり速度改善の対策方法ではないのです。

プロトコルって?

プロトコル=『規則』という意味です。インターネット上では色々な通信が行われていますがその通信の方法にはルールがあります。

たとえば車を運転している時に左折する場合、左のウインカーをつけますよね。これは「左に曲がりますよ」という意味です。それを知らずに運転をしていると事故につながります。

通信の世界でも事故が起きないようにルールが決まっているのです。

なのでIPV6で通信したからといって回線速度が速くなるというわけではないのです。実際にIPV6が通信プロトコルの一種ということを知らない人がほとんどです。サポート窓口の中でもこんな説明をする人もいるんです。

IPV6に切り換えれば回線速度は改善されますよ
IPV6で接続すると回線速度は上がりますよ

これらは全て誤案内です。IPV6というのはそれまで主流の通信プロトコルであるIPV4アドレスが枯渇状態にになったことで生まれた新しいプロトコルです。

ここから先はちょっと難しいお話になります

 

IPV6はなぜ生まれたのか

通信プロトコルとはインターネットに接続されたコンピュータ同士がデータをやりとりするためのルールです。この通信方法の特徴としてデータをパケットと呼ばれる単位に分割して送信することです。分割されたパケットデータはルーターという機械に次々と引き継がれながら渡って行きます。

ルーターやコンピュータにはそれぞれを特定できるための個別に番号が割り振られています。例えていうなら住所のようなものです。この個別に振り分けられた番号をIPアドレスと呼びます。そしてIPアドレスバージョン4のことをIPV4アドレスと呼ぶのです。

IPアドレスが各ルーターに振り分けられている

このIPV4アドレスは2進数で32桁で構成されています。アドレス総数は2の32乗個となり、約43億個となります。

しかし2011年頃からIPV4アドレスの数は限界に達し枯渇状態に陥りました。そこで生まれたのがIPV6アドレスです。

IPV6アドレスは128桁で表すIPアドレスです。単位でいうと340澗(かん)というようです。340澗というと340兆の1兆倍のさらに1兆倍です。通常の表記ではとてつもなく長くなり1行では表記しきれないほどの数列です。そのくらいIPV6アドレスは膨大な数があり、半永久的に尽きることはないといわれています。

ではIPV6はIPV4からどのように変わったのでしょうか。

 

IPV6はIPV4からどのように進化したのか?

IPV6とIPV4の違い

  • IPアドレスの数が多い
  • 設定が簡単
  • プロトコルの違い

IPアドレスの数が多い

先にも述べたようにIPV6アドレスは340澗(かん)という桁違いの数が準備されています。半永久的に尽きることは無いでしょう。

設定が簡単

基本的には設定しなくていい場合がほとんどです。設定が出来ているかを確認する方法は以下の手順で確認してください。

確認していただくとお分かりと思いますが、おそらくデフォルトでチェックされているはずです。このようにIPV6通信は特別な設定は不要なのです。

 

プロトコルの違い

IPV6とIPV4はプロトコル(通信ルール)が異なります。プロトコルの違うIPV6とIPV4は互換性が全くありません。そのためIPV6での通信しかできない状況にある場合、IPV4にしか対応していないサイトへのアクセスはできなくなります。

☞【補足】IPv6の普及状況はコチラ

プロトコルが違うということをもう少し詳しくお話しします。

 

「プロトコル」が違うってどういうこと?

もう少し噛み砕いてお話しするとIPV6とIPV4というのは、どちらもネットワーク上にある場所を特定するものです。つまりIPV4とIPV6のプロトコルが違うというのはインターネット上の住所表記の違いといえます。

例えばYahoo! JAPANのサイトにパソコンからアクセスをする時にはIPV4またはIPV6というプロトコルでアクセスをします。

IPV4とIPV6というプロトコルは違いますが、たどり着く場所はYahoo! JAPANのサイトです。例えるとIPV4は都道府県の住所で場所を特定します。一方、IPV6は緯度・経度で場所を特定します。表現方法は違いますが、どちらも示す場所は同じです。

なのでIPV4とIPV6は表記の違いであって、回線速度の違いを表すものではないのです。ではなぜ『IPV6にすると回線速度が速くなると』という声が当たり前のように出回っているのでしょうか。

 

『IPV6にすると回線速度が速くなる』の真相

ソネット光プラスを使って速度向上を見込むためにはv6プラスというオプションが必須です。v6プラスを申し込みすることによりIPV6でもIPV4でも速度の向上が見込めるようになります。このv6プラスを使うためにはIPV6通信に対応している必要があります。

そうなんです。この「v6プラスを使うためには」というキーワードが省略されて、「IPV6を使うと回線速度が速くなる」と伝わっているのです。

つまり速度向上を見込むためにはv6プラスが必要であって、そのv6プラスを使うためにはIPV6通信が必須というのが真相です。なので『IPV6にすると速度が速くなる』というのは嘘ではないですが、正しい認識ではないのです。

 

v6プラスって何なの?

ではv6プラスってどんなサービスなんでしょうか。

v6プラスとはIPoE方式による通信サービス

といっても分かりにくいと思いますのでもう少し噛み砕いて説明いたします。

 

IPoEとPPPoEを知る

まずインターネットの接続方式には大きく分けて二つあります。

  • PPPoE
  • IPoE

この二つの接続方法についての違いはIPoEは初期設定不要で、PPPoEは初期設定が必要という点です。初期設定というのはプロバイダから提供を受けた接続用のIDとパスワードを使って設定をする方法です。

 

PPPoEとは

PPPoE接続の場合はNTTのNGN網を通り、さらに網終端装置を通過してインターネットに繋がります。以下の図を見てください。

 

引用:http://techlog.iij.ad.jp/archives/1879

網終端装置は上の図でいうと「ISP-X・Y・Z用設備」のことです。

この網終端装置というのはNTTの設備ですが、プロバイダーごとに振り分けられています。インターネットの速度が落ちる大きな要因はこの網終端装置が詰まることにあります。ユーザー数が増えたりすると網終端装置が混雑するのです。

例えていうと高速道路の料金所のようなものです。これがPPPoE方式の弱点です。

 

IPoEとは

一方IPoE方式はこの通路は使いません。そのため網終端装置での混雑を避けることができます。v6プラスはこのIPoE方式を採用しています。

従来比 イメージ01

引用:https://www.jpne.co.jp/service/v6plus/

しかしながらIPoEは基本的にIPV6だけが利用出来るので、IPV6未対応のサイトについてはこれまで通りPPPoE方式に切り替わって接続されていました。そのためIPV6未対応のサイトが多い中ではあまり速度改善の効果が見込めなかった歴史があります。

しかしv6プラスではこの問題を克服しました。

 

v6プラスの仕組み

簡単にいうとIPV4をIPV6のカプセルの中に入れて通信を行い、目的地手前でIPV4に切り替えることで通信の最適化を図るという方法です。イメージが湧きにくいと思うので自動車で例えて解説します。

従来のIPV4を原付、IPV6をトラックと考えてください。そしてPPPoEを一般道、IPoEを高速道路と例えます。従来のIPV4でPPPoE方式だと原付で一般道を走るようなものです。この場合、信号で渋滞してなかなか快適な速度が出ないことがあります。

しかしIPoE方式の場合、高速道路を走るので目的地まで快適に通信ができます。ただしこのIPoE道路はIPV4原付では走行が出来ません。そこで走行が許可されているIPV6トラックにIPV4原付を乗せて目的地近くまで行くのです。これがv6プラスの仕組みです。

 

ソネット光プラスを使うならv6プラスは必須

v6プラスは

  • 無料で利用することが出来る
  • 新規申込と同時に申し込めばv6プラス対応wi-fiルーターが無料レンタルできる

ユーザー数が増えた昨今のインターネット事情を考えると、ソネット光プラスを使うならv6プラスは必須オプションです。ソネット光プラスを新規で申込む場合は一緒にv6プラスの申込も出来ます。

また既にソネット光プラスが開通している場合でも、so-netのホームページから追加で申し込みができます。なおv6プラスは無料で利用が出来ます。しかしIPV6通信に対応しているルーターが必要になります。

ひかり電話を契約している人はNTTのHGWがあるので、新たな機器を設置しなくても利用ができます。ひかり電話を契約していない人は市販のwi-fiルーターを用意してください。

対応ルーターはso-netのサイトに書いてますので確認してください。

v6プラスの申し込み後は特別な設定は不要です。基本的には自動的にv6プラスでの通信ができるようになります。

v6プラスで通信が出来ている確認をしたい場合はso-netの「IPv6アドレス対応について」ページにアクセスして確認してください。

お客さまは【IPV6】ネットワーク環境よりこのページをご覧になっております。

と表示されればv6プラスで通信していると考えて間違いありません。またv6プラスの通信が成功するとルーターの管理画面がグレーアウトして入力が出来なくなります。

これは決して故障ではなくてv6プラスの通信ができているという合図になります。こちらも一つ参考にしてください。

 

まとめ

  • IPV6通信だけでは回線速度は速くならない。
  • IPV6とはv6プラス使うために必要な通信プロトコル
  • 回線速度の安定に必要なオプションはv6プラス
  • v6プラスとはIPoEを採用している
  • IPoEは網終端装置を避けるため混雑しにくい

速度の改善についてはIPV4かIPV6かというのは大きな問題ではありません。重要なのはv6プラスで通信ができるか?ということです。IPV6通信にしただけでは回線速度は速くならないのでご注意ください。

今回はこの辺で。それではまた(〃 ̄∇ ̄)ノ彡☆

  • この記事を書いた人

たいぞう

光回線系のサポートセンターで働いてきた経験を活かし、ユーザーのインターネットに関する悩みや問題点を解決できるようなサイトを作りたいと思いサイトを立ち上げました。 どうぞよろしくお願いいたします。

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