高画質でYouTubeを見るにはどのくらいの回線速度が必要なの?こんにちは、たいぞうです。



あなたはこのような疑問を抱えていないでしょうか。
この記事ではインターネットを快適に使える回線速度について解説していきます。
【この記事で分かること】
- 高画質な動画を快適に視聴できる回線速度
- ラグのないオンラインゲームを楽しむための回線環境
- ストレスのない回線速度を出すためにユーザーに出来ること
私はso-netのサポート窓口で5年以上勤務してきました。通信速度に関するお問い合わせを多くのユーザー様から頂き対応いたしましました。その経験から得た情報なので間違いない確かな情報をお伝えいたします。
結論から言うと必要な通信速度は【30Mbps以上、ping値15ms以下】の回線速度があれば、高画質な動画視聴もオンラインゲームを楽しむことができます。そして快適な回線環境の作り方も解説しております。この記事を読み終わった頃にはストレスの少ないネット環境を手に入れることが出来るでしょう。
※補足※この記事では回線速度が速いという定義は、1080p動画がサクサク見れたり、FPSオンラインゲームの操作にラグがない速度を指しますのでご承知おきください。
※ラグとは→コンピュータに命令を入力してから命令が実行されるまでの遅延時間のこと。
目次
快適に高画質な動画を視聴できる具体的な数値
以下の表をご覧ください。
動画の解像度 | 推奨される持続的な速度 |
4K | 20Mbps |
HD1080p | 5Mbps |
HD720p | 2.5Mbps |
SD480p | 1.1Mbps |
SD360p | 0.7Mbps |
【参照:YouTubeヘルプ】
これはYouTubeが提示している動画の解像度ごとに必要な通信速度をまとめた表です。これを見ていただくとご覧の通り1080p動画を視聴するには5Mbpsで十分足りることが分かります。4K動画でも20Mbpsもあれば視聴が出来る速度。
以下の画像は私が家で使っている回線速度です。日曜日の18時頃の速度なので回線が混雑していると思われます。
50Mbpsにも満たない速度ですがYouTubeで1080p動画を2倍速で視聴しても問題なく視聴が出来ます。
ラグの無いオンラインゲームが楽しめる具体的な数値
FPSオンラインゲームを遊ぶのに必要な回線速度は10Mbps程度で十分です。しかしFPSラインゲームを遊ぶ上で回線速度よりも重要なものはping値です。ping値とは1秒間に通信ができるデータ量を指します。ping値の数値は高い程ラグが発生します。
FPSを遊ぶのであればping値は最低でも50ms以内は必要です。理想的なのは15ms以内であればほとんどラグが起こることはないでしょう。
通信速度は10Mbps程度で十分遊ぶことはできますが、一部例外があります。それは初回のゲームダウンロードをする時です。
FPSのようなゲームは大容量なので回線速度は速ければ速いほど短時間で完了します。ちなみに私は50Mbps以下の回線速度でフォートナイトをパソコンにダウンロードした時、半日以上かかりました。
予め時間がかかることは知っていたので休日の夜中にダウンロード始めて、昼前にダウンロード完了という状況でした。大容量のデータをダウンロードするという観点でいうと回線速度は欲しいところです。とはいえ毎日することではないので気長に待てる人は問題ないですね。

「30Mbps以上、15ms以下」の回線環境を作るためにユーザーに出来ること
それでは【30Mbps以上、ping値15ms以下】のネット環境を作るためにユーザーにできることはことを見ていきましょう。
- ルーター周りに物を置かない
- 通信機器同士を引っ付けて置かない
- LANケーブルはcat5e、6、6eを使う
- OSのアップデートは必ず行う
- 通信機器周りは常にキレイにする
- 定期的にルーターのリブートをする
ルーター周りに物を置かない
wi-fiはとても繊細なものです。wi-fiルーターの周りにちょっとした障害物があるだけでも通信速度は低下することがあります。
例えば壁際に置いていたり、wi-fiルーターを遠い離れた部屋に置いているだけでも通信速度は遅くなります。可能な限りwi-fiルーターの周辺には物を置かないようにしましょう。
通信機器同士を引っ付けて置かない
wi-fiルーターのような通信機器同士を近づけておくのも避けた方がよいでしょう。通信機器は距離が近づくだけでお互い電波干渉をしてしまい通信が滞ることがあります。
私が実際に経験したことですが通信機器同士を5cmくらいの距離で置いていたところ、通信ができなくなりました。その後だいたい10cm ほど距離を開けるだけで通信が復活したという経験があります。
wi-fiは繊細なので置き場所を変えるだけでも改善することがありますよ。
LANケーブルはcat5eまたは6を使う
LANケーブルには規格があるのをご存知でしょうか。以下の表をご覧ください。
規格 | CAT5e | CAT6 | CAT6A | CAT7 | CAT8 |
通信速度 | 1Gbps | 1Gbps | 10Gbps | 10Gbps | 40Gbps |
伝送帯域 | 100MHz | 250MHz | 500MHz | 600MHz | 2000MHz |
ソネット光プラスのように最大通信速度1Gbpsの契約をしていてもLANケーブルによっては通信量を狭めてしまう原因になることもあります。
1Gbps出るということはまずないので、CAT6A以上の高額なLAN ケーブルを用意する必要はないですが、少なくとも1Gbpsを通すことのできるCAT5eまたは6を使うようにしましょう。
OSのアップデートは必ず行う
意外と盲点になるのが OS のアップデートです。私はWindowsのパソコンを使っていますが、アップデートが入った時にパソコンの挙動が重たくなることがしばしば起こります。
この場合ページの読み込みが遅いだけでなく、通信の伴わないフォルダを開いたりするだけでも重たくなることがあります。このような挙動が見られた時は OS のアップデートを確認しましょう。
こまめにOSのアップデートは行わないとパソコンの挙動が重たくなります。
通信機器周りは常にキレイにする
wi-fiルーターは障害物だけでなくホコリでも通信が悪くなってきます。電磁波が外に抜けにくくなり、通信を阻害する要因となります。
通信機器なので水拭きは禁止です。掃除機やクイックルワイパーの類のもので小まめにホコリを取るようにしましょう。
定期的にルーターのリブートをする
リブートというのは電源を抜いて差し込み直して再起動することをいいます。
お客様サポートで働いていると、「インターネットに繋がらない」とか「読み込みが遅い」というようなお問い合わせを沢山いただきます。その時に必ずまず最初に行うのが再起動です。
電源を抜いて電磁波を抜くことで通信が良くなることがあります。そのため必ず最初に電源を一度抜いてもらい、3分ほどおいて再度電源を挿し直してもらいます。
そうすることで改善することもあれば、改善しなくとも通信が出来ない原因を突き止めることにも繋がります。毎日する必要はないですが一ヶ月に一回電源を抜いてに3分ほど時間を開けて差し直すようにしてみましょう。


その理由は回線速度の低下の要因の多くは分岐数の増加にあるからです。
普段私たちが使う光回線は一本の回線を最大32分岐に分けて利用しています。分岐数は近隣に同じ光回線を使う人が多ければ多いほどその数を増やしていきます。そして同時刻に一斉に使うと回線速度が落ちていくのです。車線数の多い道路であっても車の数が増えれば渋滞になるのと同じ考えです。
回線速度の分岐については別の記事で詳しく解説しているのでご参照ください。
まとめ
- 30Mbps以上、15ms以下であれば高画質な動画を観れるしFPSオンラインゲームも快適に遊べる。
- 速度低下になったら通信環境を見直す。
- ただし分岐数の増加や宅内の環境によっては回線速度は低下する
多くの光回線では最大通信速度1Gbpsであることが多いです。しかしながら高画質な動画を視聴したりFPSオンラインゲームを楽しむためには30Mbps以上、ping値15ms以下であれば十分楽しむことができるというのがお分かりいただけたでしょうか。
もちろん速ければ速いに越したことはないですが、例え100Mbpsであっても200Mbpsであってもインターネットを使う際の体感はほとんど変わりません。例外として大容量のデータをダウンロードする時間が変わるくらいです。
1Gbpsの契約をしたからといって50Mbps程度しか出なくても十分インターネットは楽しめるんですよ。